1-A06 多義図形の知覚特性を利用したビデオゲームシステムの提案
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1-A06 多義図形の知覚特性を利用したビデオゲームシステムの提案
城野 玲於奈(明治大学),平野 怜旺(明治大学),渡邊 恵太(明治大学),橋本 直(明治大学)
多義図形とは1つの図形に複数の見え方が存在する図形である.多義図形では自発的に見え方の認識を変えられる一方で,意志に反して複数の見え方が頻繁に切り替わって認識してしまう現象や1つの見え方しか認識できない状態が生じる.このような多義図形における観察者の認識を検知し,ゲームに応用することができれば,認識によって隠しルートが出現するギミックや足場が消失するギミックを実現できるようになる.そこで本研究では,多義図形の知覚特性をギミックとして利用したビデオゲームシステムを提案する.提案手法では,脳波計を用いてプレイヤが認識している多義図形の見え方を判別し,この見え方に基づいてゲーム内のギミックを変化させる.本稿では,BCIを用いた判別システムについて説明し,プロトタイプの実装について述べる.その後,システムの検証結果について報告する.